◇正月【1月1日】 |
本来は1月の別名が「正月」ですが、現在では1月1日から1月3日まで(三が日=さんがにち)、または「松の内」とよばれます!
それぞれ1月7日まで(関東)および1月15日の小正月まで(関西)を「正月」といいます!また、1月20日までを正月とすることもあり、1月20日を二十日正月(骨正月)と呼びます!
新暦の元日を軸とする「大正月」(おおしょうがつ)と旧暦の15日を軸とする小正月(こしょうがつ)と呼ぶものがあります!大正月はまた大年(おおどし)、男の正月と呼ぶのに対して、小正月を小年(こどし)、女の正月と言うところもあります! |
◇元日【1月1日】 |
元日(がんじつ)は年の最初の日、日付は1月1日!
かつては皇室行事である四方拝にちなんで四方節と呼ばれて祝祭日の中の四大節(紀元節、四方節、天長節、明治節)の一つとされてきました! |
◇元旦【1月1日朝】 |
元日の朝のことを、特に元旦(がんたん)といいます!現在では元日そのものを表わす言葉としても用いられることがあります!
なお、言葉本来の意味(「旦」の字は地平線から昇る朝日(日)を表す)自体が失われたわけではないので、「元旦の朝」という表現は誤りとされています! |
◇初詣 |
初詣(はつもうで)とは、年が明けてから初めて寺社(神社・寺院)に参拝し、一年の無事と平安を祈る行事であります!初参り(はつまいり)ともいいます!
元々は「年蘢り」(としこもり、としごもり)と言い、祈願のために大晦日の夜から元日の朝にかけて氏神の社に蘢る習慣でありました!やがて年蘢りは、大晦日の夜の「除夜詣」と元日の朝の「元日詣」の2つに分かれ、この元日詣が今日の初詣の原形となりました!
現在でも、除夜に一度氏神に参拝して一旦家に帰り、元旦になって再び参拝するという地方があります!二年参りといいます!
従来は氏神またはその年の恵方の方角の社寺に詣でること(恵方詣り)が多かったのですが、近年では氏神や恵方とは関係なく有名な寺社へ参るのが一般的となっています!
寺社へ参拝をし、社務所でお守り、破魔矢、風車、熊手などを買ったり、絵馬に願い事や目標を書いたり、おみくじを引いたりして、今年一年がよい年であるよう祈ります!また境内では甘酒やお神酒が振るわれ、飲むと厄除けになるとされています!
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◇初夢【1月1日から1月2日にかけての夜】 |
初夢(はつゆめ)とは、新年に初めて見る夢です!この夢の内容で、1年の吉凶を占う風習があります!12月31日から1月1日にかけての夜は眠らずに過ごすのが一般的だったため、1月1日から1月2日にかけての夜に見る夢を初夢とするようです!
室町時代ごろから、良い夢を見るには、七福神の乗った宝船の絵に「永き世の遠(とお)の眠(ねぶ)りの皆目覚め波乗り船の音の良きかな」という回文の歌を書いたものを枕の下に入れて眠ると良いとされています!これでも悪い夢を見た時は、翌朝、宝船の絵を川に流して縁起直しをするそうです!
初夢に見ると縁起が良いものを表すことわざに「一富士(ふじ)、二鷹(たか)、三茄子(なすび)」というものがあります!この三つの組み合わせは、江戸時代初期にはすでにあったようですが、その起源については諸説あります!また、「四扇(おうぎ)、五煙草(たばこ)、六座頭(ざとう)」と続くようです! |
◇小寒(しょうかん)【1月5日】 |
小寒(しょうかん)は二十四節気の1つで、1月5日ごろ!および、この日から大寒までの期間をいいます!
寒さが最も厳しくなる前の時期で、『暦便覧』では、「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」と説明しております!この日を「寒の入り」、この日から節分(立春の前日)までを「寒(かん。寒中・寒の内とも)」と言い、冬の寒さが一番厳しい時期となります!
この日から寒中見舞いを出し始めます! |
◇人日の節句【1月7日】 |
人日(じんじつ)とは、五節句の一つで、一月七日!七種粥を食べることから七草の節句ともいいます!
古来中国では、正月の1日を鶏の日、2日を狗(犬)の日、3日を猪の日、4日を羊の日、5日を牛の日、6日を馬の日とし、それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていました!そして、7日目を人の日(人日)とし、犯罪者に対する刑罰は行わないことにしていたそうです! |
◇七草【1月7日】 |
古来中国では、この日には7種類の野菜(七草)を入れた羹(あつもの)を食べる習慣があり、これが日本に伝わって七種粥となったそうです!
春の七草はせり、なずな「ペンペン草」、ごぎょう(母子草)、はこべら、ほとけのざ(おおばこ)、すずな(かぶ)、すずしろ(大根)をさします!七日の朝に七草粥を食べると1年中病気にかからず寿命ものびるといわれています!
この7種の野菜を刻んで入れた粥を七種粥(七草粥)といい、邪気を払い万病を除く占いとして食べます!呪術的な意味ばかりでなく、御節料理で疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うという効能もあるようです!
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◇鏡開き【1月11日】 |
鏡開き(かがみびらき)とは、正月に年神に供えた鏡餅を雑煮や汁粉にして食べ、一家の円満を願う行事であります!鏡割り(かがみわり)ともいいます!
鏡は円満を、開くは末広がりを意味するもので、武家社会の風習だったものが一般化したようです!刃物で切るのは切腹を連想させるため、手で割ったり、木鎚で砕いたりします!また、「切る」という言葉を避けて「開く」という縁起の良い言葉を使っています!
元々は1月20日に行われていましたが、徳川家光が亡くなったのが二十日(慶安四年四月)であったためこの日を忌日として避け、1月11日に変更されて現在に至っているようです!今で1月20日に行う地方があるほか、京都では1月4日に行われているようです!
これとは別に、祝宴などで、酒樽の蓋を木槌で割って開けることも鏡開きまたは鏡割りといいます!
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◇成人の日【第2月曜日】 |
成人の日(せいじんのひ)は国民の祝日の一つです!
国民の祝日に関する法律(祝日法)では「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」ことを趣旨としています!
この日には、各市町村で新成人を招いて成人式が行われております! |
◇大寒(だいかん)【1月20日】 |
大寒(だいかん)は二十四節気の1つで、1月20日ごろ!および、この日から立春までの期間をいいます!
寒さが最も厳しくなるころで、『暦便覧』では、「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」と説明しています!寒の真ん中で、一年で最も寒い時期であります!武道ではこのころ寒稽古が行われるようです! |
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