☆冠婚葬祭・出産誕生編

■人生の歳時記とは

人生の歳時記は、人生の歳時記として、誰もが体験する誕生から臨終まで(冠婚葬祭)の中から、参考になると思われる事柄をご紹介しております!

■冠婚葬祭とは

冠婚葬祭とは、元服・婚礼・葬式・祖先の祭りの四大礼の事であります!

■節句とは

五節句の式日の事で、人日(じんじつ)、上巳(じょうし/じょうみ)、端午(たんご)、七夕(しちせき/たなばた)、重陽(ちょうよう)の五つの節句であります!

■二十四節気とは

二十四節気(にじゅうしせっき)は、太陽年を日数や太陽の黄道上の視位置によって二十四等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したもので、二十四気(にじゅうしき)ともいいます!

◇帯祝い(腹帯・岩田帯)【妊娠5ヶ月目(17~20週)の戌の日】

  帯祝いとは、犬の出産が軽い事から、妊娠5ヶ月目(17~20週)の戌の日に、岩田帯(腹帯)を締める習慣のことです。
  帯祝いは、婚家の家長が儀式を主催し、妻の実家が儀式用に絹の紅白二筋や寿の文字入りの岩田帯と、普段用の白木綿の帯一筋を贈るのが一般的です。
また、一族の子宝に恵まれた年長の女性が帯親となり、妊婦のお腹に帯を巻き、「御着帯、おめでとうございます」とお祝いの言葉を述べ、その後、仲人や両親、親戚がお祝いの膳を囲みます。絹の岩田帯は、赤ちゃんの祝い着に仕立てられます。
  現在では、正式な帯祝いの儀式を行う人は少なくなりましたが、安産神社などに岩田帯を求める人は多いようです。また、近所の神社で安産祈願をし、その後夫婦で祝ったり、両親や兄弟姉妹を招いたりしてお祝いの席を設けているようであります。

◇お七夜・命名【生まれた日から7日目の夜】

  お七夜は、赤ちゃんが生まれた日から7日目の夜に名前を決め、赤ちゃんの健やかな成長を願う、平安時代から続くお祝い事。
命名書を飾り、お赤飯や尾頭付きの鯛などのお祝い膳をいただきます。現在は病院から退院する日がちょうどこのころのため、退院祝いを兼ねて行うことが多いようです。
  出生届(しゅっしょうとどけ)は、生後14日以内に出産した場所である出生地、あるいは本籍地、届出人の住所地の市区町村役場に届けます。必要なものは、届書1通、母子手帳、印鑑であります。

◇お宮参り【出産後30日前後】

  お宮参りは、出産後30日前後に、初めて土地の産土神(うぶすながみ)にお参りし、子供の誕生を報告し、氏子入りをする行事。一般的には、男の子は生後31・32日目、女の子は生後32・33日目であります。
  出産祝いで妻の実家から贈られた産着に紐をつけ、赤ちゃんにかけます。この紐を赤ちゃんを抱いた人の肩から背中に回して結び、お宮参りの祝い着にし、夫側の祖母が赤ちゃんを抱いてお祓いを受けます。

◇産土神(うぶすながみ) …  産土神(うぶすなかみ,うぶしなのかみ,うぶのかみ)は、生まれた土地を領有、守護する神で単に産土(うぶすな)とも言います。
  日本人の郷土意識と強く結びついた信仰。もとは氏神や鎮守神とは別の性格を持っていたものと思われますが、近世以降は同一視される場合も少なくないようです。
  氏神、氏子の関係が血縁集団を基にして成立しているのに対し、産土神は地縁集団としての信仰意識に基づいています。

◇お食い初め【産まれて100日目】

  お食い初めとは、一生食べ物に困らないように、という願いを込めて、産まれて100日目(地方により、110日目、あるいは130日目)に行われる行事。
  献立は赤飯に鯛の尾頭付きと汁物に紅白の餅を5個添え、食器は漆か素焼き、箸は柳の白木を使います。親戚の中の長寿の人が、赤ちゃんに食べさせる真似をします。
  生後100日ころは離乳食開始時期でもあり、お食い初めは、しきたりどおりでなく、赤ちゃんが食べられるものを食卓に乗せ、双方の祖父母が食べさせる役をし、家族で祝えばいいのではないかと思います。

◇初誕生日【一歳の誕生日を迎えた日】

  第二次世界大戦前までは、日本では誕生日を祝う習慣はなかったが、一歳の誕生日を迎えた初誕生日だけは、一升の餅をつき、赤ちゃんに担がせたり、踏ませたりして、赤ちゃんの成長を祝っていたようです。
  現在では、餅の代わりにバースデーケーキを用意し、ローソクを立て、誕生を祝うのが一般的となっているようです。

◇初節句(桃の節句・端午の節句)【3月3日・5月5日】

  初節句は、子どもが生まれて初めて迎える節句のことで、女の子は桃の節句(3月3日)、男の子は端午の節句(5月5日)のことをいいます。
つまり生まれてきた時期で月齢の差が出ます。例えば12月に生まれた女の子は3ヵ月前後で初節句を迎え、4月に生まれた場合は1年先になります。
  桃の節句や端午の節句は、子供の厄を祓い、お子様の無事を祈るものです。

◇桃の節句 …  平安時代、桃の節句に遊びに使った人形で子供の体を撫で、汚れを人形に移して川に流し無病息災を祈っていましたが、室町時代になり、人形を流さず飾るようになりました。
  内裏雛は母親の実家から贈られるのが習慣となっていました。現在では、妻の実家が雛人形などを贈るという習慣はなくなってきました。代わって、現金の場合は、「御祝」「祝初節句」と表書きし、紅白蝶結びの祝儀袋に入れます。
また、雛人形をいつまでも飾っておくと縁遠くなるという言い伝えがあるようです。

◇端午の節句 …  菖蒲(しょうぶ)の香で病魔を退治する行事が、江戸時代になり、男の子の節句として人形や鯉のぼりを飾るようになりました。江戸以降は男子の節句とされ、身を守る「鎧」や「兜」を飾り、「こいのぼり」を立てて男子の成長や立身出世を願ってお祝いをします。
  また、初節句(男の子が生まれて初めての節句)にはちまきを、2年目からは新しい芽がでるまで古い葉を落とさない事から「家督が途絶えない」縁起物として「柏餅」を食べます。
  また、「菖蒲」を「尚武〔しょうぶ〕」という言葉にかけて、勇ましい飾りをして、男の子の誕生と成長を祝う「尚武の節句」でもあるようです。地方によっては、子供の行事としてだけでなく、田の神を迎えるための禊の名残として菖蒲湯に入る習慣も残っているようです。

◇七五三(しちごさん)【11月15日】

  七五三(しちごさん)とは、7歳、5歳、3歳の子どもの成長を祝う年中行事で、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の年の11月15日に、成長を祝って神社・氏神などに詣でる年中行事。本来は数え年ですが、現在は満年齢で行われることもあります。
  現在では地域にこだわらず全国的に行われていますが、元来は関東圏における地方風俗であり、上方にはこれに対応するものとして十三詣り(じゅうさん まいり)があります。
  旧暦の15日はかつては二十八宿の鬼宿日に当たり、何事をするにも吉であるとされました。また、旧暦の11月は収獲を終えてその実りを神に感謝する月であり、その月の満月の日である15日に、氏神への収穫の感謝を兼ねて子供の成長を感謝し、加護を祈るようになりました。
  3歳は髪を伸ばす「髪直(かみなおし?)・髪置(かみおき)」、5歳は初めて袴をつける「袴着(はかまぎ)」、7歳は、それまでの紐付きの着物に代わって、本仕立ての着物と丸帯という大人の装いをする「帯解(おびとき)・紐落(ひもおとし)」の名残りであります。

◇十三詣り(じゅうさん まいり) …  十三詣り(じゅうさん まいり)は、旧暦の3月13日(現在では月遅れで新暦の4月13日)に、13歳の少年や少女が、福徳および知恵を授かるため、虚空蔵菩薩に参詣する行事。
  一名、知恵詣り、または、智恵もらい。当日、境内で13品の菓子を買い、虚空蔵菩薩に供えた後、家に持ち帰って家中の者に食べさせる風習もあるようです。

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